この週末は音楽聴き三昧でした。 ゲームばっかりしてるわけじゃないですよっとw
まぁWoTがPS4に来てたからちょっとだけやってみましたけれどもw ゲームはあくまで息抜きですのでお忘れなく(誰に言ってる)。
いやー、Apple Musicのおかげで、好きなクラシック音楽を毎日好きなだけ聴けるという喜びに打ち震える日々でございます。
すっかり演奏の方からは離れてしまっているという残念な状態ではありますが、逆に「聴く」という方にシフトしているおかげで、「音楽を聴くという行為が、自身が演奏するという行為と綺麗に分かれた」ようです。
これはもう本当に素晴らしい体験でして。
それまでは音楽を聴いてもどうしても頭の中に「拍子が」「フレーズが」「音程が」「アーティキュレーションが」「テンポが」とか、まぁ語弊を恐れずに言えば「楽譜が脳内に浮かび上がってしまい、どう自分が演奏しようとするのか」を自然に考えてしまうんですね。 純粋に「聴く」という行為に没頭できない。「好み」という以前に、演奏の都合を気にしてしまうというか。そのテンポは遅すぎて管楽器は息辛いよー、とか、そのテンポは早すぎて弦楽器弾けないよー、とか。これでは「好み」じゃないわけで。 楽譜とか演奏側の都合、っていうのを忘れる瞬間が増えてきたおかげで、ようやく音楽を楽しめるようになってきた気がしています。 以前は全くよくわからない作曲家や指揮者、ピアニストによる演奏が、あぁそういうことだったのか、とその演奏への疑問が氷解していくのは、ちょっとしたカタルシスすら感じます。
最近聴いているのは以下のもの。
- バレンボイム指揮シュターツカペレ・ドレスデンによる「エルガーの交響曲第2番」
- バレンボイムは過去に1番を録音してるのですが、これがイマイチぱっとしない演奏で、この2番も期待してなかったんですけれど、とにかくオケが上手で、メリハリがしっかりしてるおかげで実に聞き応えのある演奏でした。このコンビで1番も再録音したらしいのでいやー楽しみです。
- アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団による「ショスタコーヴィチの交響曲第10番」
- ネルソンスって、指揮ぶりがちょっとドタバタなもので、苦手意識があったんですよ。期待していなかった分、この演奏の素晴らしさに驚いたとか。骨太でしっかりと地に足をつけた演奏で、表面上の効果をあまり狙わずに作品を描く姿はちょっと感動的ですらありました。ただもう一歩踏み込んでほしい、と思う面もありますが、それはこれからなんでしょう(まだ若いし)。手兵のボストン交響楽団とのコンビも実にいいなぁ、と。シャイーの後任としてゲヴァントハウスのカペルマイスターになるわけで、さてどうなるか。
- アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団による「ブルックナーの交響曲第9番」
- これは本当に素晴らしい演奏でした!!!ブルックナーで1曲選べと言われたら、5か9と公言してる私ですが、この9番はいい。ホントにいい。ヴァントの最後の来日公演2日目を会場で聴いてる私にとって、ヴァント神の地位は決して揺るがないのですが、この演奏も大切な録音になりそうです。アバドのブルックナーは実は全然しっくりこなくて、7番をルツェルンでやったのを聴いても「ふーん」って感じになっちゃったんですけどね。この9番はちょっと身震いするとか。
- ムーティ指揮スカラ座管弦楽団による「ロータ作品集」
- いやーまさかこんなアルバムがあるとは・・・ゴッドファーザー愛のテーマがこのコンビで演奏されるとは・・・もうひたすらに甘く美しい旋律が、格調高く響き渡るわけで、耳福のひと時を過ごせます。いやーこれ本当にいいわー。
- ベーム指揮ベルリンフィルによる「ブラームスの交響曲第2番とマックス・レーガーのモーツァルトヴァリエーション」
- ヲーボエ吹きには伝説的な録音ですね。オーボエはリーパーマン。貴重です。レーガーで奏でられるテーマの美しさは、ヲーボエ吹きにはたまりませんね!
- 諏訪内晶子のヴァイオリン、サカリ・オラモ指揮バーミンガム市交響楽団による「ウォルトンのヴァイオリン協奏曲」
- この録音はシベリウスがメインだったわけで、私も実は恥ずかしながらずっとシベリウスしか聴いてなかったんですけれど、以前にYoutubeで五嶋みどりが弾いているこの曲を見てから、素晴らしさに気付いたとか。この演奏も実に素晴らしいですね。むしろ落ち着いて聴ける。もっとこの曲はいろんな演奏が聴いてみたいです。
いやーこれらが、月額固定で聴き放題なわけですからね。Apple Musicって本当に素晴らしい。 そんなわけで、これからもいろいろ聴いていこうと思います。 (あとこっそりオーボエも再開しよーっと)