ゼンハイザーが死んで、Boseが生まれた日──ヤマト運輸の事故保証が神すぎた件

Diary

10月下旬、親知らずを全身麻酔で4本一気に抜くという荒行(参照:親知らず抜歯入院記)を行ってきたわけですが、実はあの入院中、もう一つの「死」に直面していました。

私の愛機、Sennheiser Momentum True Wireless 3 (MTW3) の左耳が、突然の沈黙。

病室のベッドで、術後の痛みと戦いながら「せめて音楽でも……」とケースから取り出した瞬間、左側から一切の音が聞こえない。
充電ケースに入れてもLEDが反応しない。
リセットも効かない。

「あ、これ、噂のやつだ」

MTW3ユーザーの間では有名な、過放電によるバッテリー死(あるいは復帰不可バグ)。
よりによって、このタイミングで逝くか……。


伏兵、ヤマト運輸の事故保証プラン

退院後、腫れ上がった顔で絶望に浸りながらも、ふとAmazonの注文履歴を遡ってみました。
購入は2年前。通常保証は切れています。

しかし、そこには輝く文字列が。

「ヤマト運輸の事故保証プラン(延長保証)」

当時の私、ナイス判断。数千円の課金で、未来の私を救っていたのです。
すぐに申請フォームから連絡を入れ、現物を送付しました。

「修理不可」からの大逆転

11月に入り、ヤマト運輸の担当者から連絡がありました。
てっきり「修理完了しました」という報告だと思っていたのですが、返ってきたのは予想外の言葉。

「メーカー(Sennheiser)に確認しましたが、購入から時間が経過している等の理由で、修理不可との回答でした」(大意)

終わった。
修理できないなら、保証金(購入金額の数%とか)が返ってきて終わりか?
そう覚悟した私に、担当者は続けました。

「つきましては、保証限度額(購入時の製品価格)の範囲内で、代替品をご提供します」(大意)

……はい?
最初意味がわからなかったのですが、どうも話を聞いてみると「保証限度額以内での保証として、代替品を購入してこちらに送る」とのこと。
ただ、Sennheiserは購入者に対する保証しか付けられない(代替品の保証がヤマトになっちゃう)ので、Sennheiserは避けてほしい、とのこと。

え?修理できないから、代わりの新品を買ってくれると?
しかも、「保証範囲内のものなら、メーカー問わず選んでいい」と?

ブラックフライデーという名の奇跡

ここで事態は急展開を迎えます。
提示された条件は、「保証限度額以内で、Amazonで販売されている商品を選ぶこと」。\
(ちょっと補足すると「メーカー保証が付けられるところ、ということで、Amazonを始めとした大手家電販売店などでの購入」ということでした)

そして今、世間はAmazonブラックフライデーの真っ只中(11/24現在)。

私の脳内CPUがフル回転しました。
通常価格では予算オーバーで手の届かないハイエンド機も、今ならセール価格で射程圏内に入っているのではないか?
(※本セール前でしたが、直前セールでもなぜかかなりの数の商品が安くなってました)

震える手で検索したのは、ノイズキャンセリングの王様、Boseの最新フラッグシップモデル。

Bose QuietComfort Earbuds Ultra

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  • 通常価格:39,600円(税込)
  • ブラックフライデー価格:32,400円(税込)

「……入った!!」

購入時のMTW3の価格(保証限度額)に、見事に収まっています。
私は食い気味にヤマト運輸の担当者へ伝えました。
「Bose QuietComfort Earbuds Ultraでお願いします!」

ゼンハイザーの修理を頼んだはずが、なぜか最新のBoseになって返ってくる。
わらしべ長者もびっくりの展開です。

災い転じて、最強のノイキャンを手にする

そして本日(11月24日)、私の手元にBose QuietComfort Earbuds Ultraが届きました。

パッケージを開けた瞬間の、あの独特の「新しいガジェットの匂い」。
MTW3との別れは悲しいものでしたが(あの音質は本当に好きでした)、怪我の功名というか、災い転じて福となすというか。

結果として、私は一銭も追加で支払うことなく、2年前の機種から最新のハイエンド機へとアップグレードを果たしてしまったのです。

早速装着してみましたが、Boseのノイズキャンセリング、相変わらず「静寂の暴力」ですね。
親知らずの抜歯で入院していたあの騒がしい病室も、これがあればもっと快適だったかもしれない……(いや、術後は痛すぎてそれどころじゃなかったか)。

教訓:保証には入っておけ

今回の教訓はシンプルです。

  1. 壊れやすいガジェット(特に完全ワイヤレスイヤホン)は、延長保証に入っておくのが吉。
  2. 保証対応で「代替品」になる場合、セール期間と重なるとミラクルが起きる可能性がある。

もし皆さんも、Amazonで高価なイヤホンをポチる時は、数百円〜数千円の保証オプションを「お守り」としてつけておくことを強くお勧めします。
それが2年後、最新機種に化けるかもしれませんから。

さて、それではBoseのイマーシブオーディオで、失われた10月の音楽体験を取り戻してきます。
(詳しいレビューはまた後日!)

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