—— ChatGPTから乗り換える時期は、ついに来たのか?
最近このブログでは SoftBank だの Sakana AI だの、AIニュースばかり追いかけている私ですが──
今日はついに Google の新作 に触れざるを得ません。
Gemini 3。
2025年11月19日、Google が正式に発表したこの最新モデルは、
ChatGPT (GPT-5.1) や Claude 4.5 Sonnet といった“化け物”スペックのAIがひしめく中、「ChatGPT一強」どころか「群雄割拠」の状況を さらにカオスにする(良い意味で)存在 になりそうです。
特に今回追加された 思考プロセスの可視化(Thinking Mode / Deep Think) が強烈。
「AIがどう考えているのか」を見せてくれる時代が来たわけで、
“AIと協業する”という言葉がようやく現実として迫ってきた感じです。
この記事では、
- Gemini 3 はどこがすごくて
- 最新の ChatGPT (GPT-5.1) や Claude 4.5 とは何が違って
- どんな人が使うべきで
- 最適な AI の使い分けはどうなるのか
まで、実際に触ってみた使用感と2025年末時点のAI市場を交えてまとめます。
最終的な結論は最後で述べますが、先にチラ見せすると:
個人利用 → Gemini Advanced 開発用途 → Claude API
この組み合わせが、今のところ最適解です。
■ 1. Gemini 3 とは何か?
「2.5」から半年、AIの使い方を変えるメジャーアップデート
Gemini 3 は、Google が投入した “次世代AI” です。
今年の春にリリースされ、これまで主力だった Gemini 2.5 Pro の正統後継モデル という位置づけになります。
2.5 Pro も十分に高性能でしたが、今回の「3」は単なるスペック向上ではなく、「思考プロセス」という新たな次元に踏み込んだ点が最大の違いです。
今回のポイントは、
- 思考プロセスの可視化(Thinking Mode)
- 文脈保持力の大幅強化
- コーディング支援の進化(Vibe Coding)
- マルチモーダル性能の強化
- Google エコシステム(Colab / Workspace)との完全統合
と、方向性が明確です。
特に「AIとどう付き合うか」「どう活用するか」をまるごと変える進化が多いのが特徴です。
■ 2. Gemini 3 の主要機能
2.1 思考モード(Thinking Mode)が革命的すぎる
AI に質問したとき、
「なんでその答えになるの?」と感じたこと、ありますよね?
従来のAIはブラックボックスで、
“考えた跡” が見えない のが難点でした。
しかし Gemini 3 は違う。
AI がどう考えたかを逐一表示してくれる。
数学の問題で言えば:
- 方程式の立て方
- 途中式
- 例外の検討
- リスクの洗い出し
まですべて見せてくれるイメージです。
これは本当に画期的で、メリットは3つ:
- 推論の透明性が爆増
- 共同作業がしやすい
- 学習ツールとしても強い
プロジェクトの計画案や、文書構成案など、
単純に「正解が一つじゃない」場面では特に強いです。
2.2 コーディング能力(Vibe Coding)とColab連携
Gemini 3 はコード周りも大幅強化されました。
特に素晴らしいのが Google Colab とのシームレスな連携です。
- ワンクリックで実行環境へ: Geminiで生成したコードを、そのままColabで実行・検証できる
- 環境構築不要: Python環境が手元になくても、ブラウザだけで高度なデータ分析やAI開発が完結する
- VS Code連携: 公式拡張機能を通じて、ローカル開発環境でも文脈を理解した補完が可能
OSに依存せず、ブラウザさえあればどこでも開発できる点はGoogleならではの強みです。
■ 3. Gemini 3 のターゲット
3.1 エンジニア(特にPython使い)には最強の相棒
- 思考モードで“理由づけされた設計案”が作れる
- Colab連携でプロトタイピングが爆速化
- デバッグの説明が論理的
エンジニアリングに関しては、単純なコード生成速度だけでなく「実行環境を含めたエコシステム」で勝負してきています。
3.2 ブロガー・ライター(私も含む)には超ありがたい
長文を書くときの文脈保持力が向上し、
- 一貫したトーン
- 説得力ある構成
- SEO対策を踏まえた提案
が自然に出てきます。また、Google Drive / Docs 内の資料を直接参照させて記事を書かせることができるため、資料を行き来する手間が激減します。
3.3 OSを選ばない「クラウドネイティブ」なユーザー
ChatGPTがデスクトップアプリ(macOS/Windows)へ向かう中、Geminiは徹底して Webファースト です。
- Windows / Mac / Linux / ChromeOS 問わず同じ体験
- 重いアプリをインストールする必要がない
- 会社のセキュリティでアプリ制限があってもブラウザなら使えることが多い
「Chromeさえ開けば、そこが最強のワークスペースになる」という手軽さは、複数デバイスを使う現代人には大きなメリットです。
■ 4. Gemini 3 vs GPT-5.1 vs Claude 4.5
2025年末:AI 三つ巴の頂上決戦
現時点(2025年11月)でのフラッグシップモデル比較です。
| 機能 | Gemini 3 | ChatGPT (GPT-5.1) | Claude 4.5 Sonnet |
|---|---|---|---|
| 思考プロセス可視化 | ◎ 圧倒的 (ネイティブ) | ○ (o1-preview的な拡張) | ○ (Thinking対応) |
| コーディング能力 | ◎ (Colab連携◎) | ◎ | ◎ 最強 (Artifacts進化版) |
| 日本語の自然さ | ◎ | ○ | ○ |
| 文章生成・推論 | ◎ | ◎ 最強 (創造性が高い) | ◎ (論理的整合性) |
| コンテキスト長 | ○ | ○ | ◎ 512K |
| APIコスト | ○ | △ 高い | ◎ 最安 |
| マルチモーダル | ◎ | ◎ 最強 | ○ |
比較のポイント
- Gemini 3: バランス型かつ「思考の可視化」が一番使いやすい。Google経済圏(Docs/Drive/Colab)ユーザーには最強。
- GPT-5.1: 圧倒的な「賢さ」と「マルチモーダル」は健在だが、コストが高い。
- Claude 4.5: 純粋なコーディング能力と長文処理においては、依然としてエンジニアからの支持が厚い。
■ 5. どう使うのがベストか?
結論:Gemini と Claude の“ハイブリッド運用”
私はいろいろ試した結果、この戦略に落ち着きました。これが、コストと性能を両立させる2025年11月時点の最適解です。
👑 筆者の推奨するAIハイブリッド戦略
- 個人利用(文章・検索・日常使い):Gemini Advanced
- Googleエコシステムとの連携、思考モードでの壁打ち、ブラウザでの気軽な利用に最適。
- 開発・執筆用途(ガッツリ書く):Claude API
- VS Code との連携(Claude Dev等)で、安価かつ高精度に開発。
両方契約しても、ChatGPT Plus ($20) + Claude Pro ($20) の月額40ドルより、Gemini ($20) + API従量課金 の方が安く済むケースが多いです。
■ 6. 今後の展望
- Gemini 4: 2026年前半に登場予定。エージェント機能がさらに強化される噂。
- Claude 5 / GPT-6: こちらも水面下で開発が進んでおり、次は「自律的にPCを操作するAI」が主戦場になりそう。
- API 価格: 競争激化により、来年はさらに安くなるはず。
■ 7. まとめ:Gemini 3 は「乗り換え候補」として本気で強い
- 思考モードが本当に革命的
- 日本語と文章構成が巧い
- Colab / Docs 連携が強力
- OS問わずブラウザで完結する手軽さ
- コスパ含めてバランスが良い
少なくとも、
“思考プロセスが見えないAI” には、もう戻れないかもしれない。
そんな実感があります。
あなたの「AI使い分け戦略」もぜひ教えてください
私は今のところ:
- Gemini Advanced (メイン)
- Claude API (開発、執筆)
- ローカル LLM (Ollama / 実験用)
という組み合わせでの運用に切替中です。
皆さんはどう使い分けていますか?

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