最近、ニュースを眺めていて「またAIだ、また円安だ、また物価だ…」と
ため息をついていたところに、ちょっと気になるトピックが舞い込んできました。
それが「日・香港イノベーション&テクノロジー・フォーラム」です。
地味に聞こえるかもしれませんが、どうやら“本気の技術連携”が動き出しています。
日本と香港、技術で手を組む?
香港サイエンス&テクノロジーパーク(HKSTP)と日本の総領事館などが共催して、
「Japan-Hong Kong Innovation and Technology Forum 2025」が開催されました。 oai_citation:0‡Thailand Business News
テーマはひと言で言えば、
「日本の深技術(Deep Tech)と香港の投資・スタートアップエコシステムをどう繋げるか」
というものです。つまり、技術を“持っている日本”と、資金・スピード感を“持っている香港”が、
アジアの中で握手しようとしているわけです。
ここ数年、「日本は研究開発に強いが商業化が遅い」という指摘が繰り返されてきました。
今回のフォーラムは、その“詰まり”を解消する動きとして非常に興味深く感じました。
フォーラムで語られた内容
報道を追うと、フォーラムでは以下のようなトピックが語られていました。
- スタートアップ連携:日本の大学発ベンチャーを香港経由で世界に展開する構想
- 投資エコシステム:香港のファンドやインキュベーターが日本の技術に注目しているという動き
- 人材交流:香港の若手研究者を日本企業や研究所に派遣する仕組みを模索中
つまり、「お互いにリスペクトしながら、現場レベルで協働しよう」という話です。
ここまで踏み込むと、単なる外交イベントではなく、実務的な技術協業という印象を受けます。
日本の“内向き文化”との対比
一方で日本国内では、「海外展開は英語が大変」「時差が面倒」というように、
どこか腰が引けている雰囲気があると思います。
でも香港側は、“そういう壁ごと一緒に乗り越えよう”という姿勢を出しているように見えます。
技術者や研究者が閉じたままだと、せっかくの成果が社会に届きません。
その意味で、今回のフォーラムは、研究と投資をつなぐ橋渡しとして非常に理にかなっていると感じました。
アジアの“未来実験場”になるかも?
少し大きく見れば、この連携がうまくいけば、
日本と香港が“アジアの技術アクセラレーター”になる可能性もあります。
香港は金融のハブでありながら、大学・スタートアップ・資本が集まる“実験エリア”の性格も持っています。
そこに日本の技術と真面目さが入ると、
「使えるイノベーション」が出てくるかもしれないのです。
AI、半導体、再生医療…どれも“アイデアだけ”では終わらせたくない分野。
“本気でやるアジア連携”って、実はまだ始まったばかりなのかもしれません。
おわりに──静かな動きに注目したい
こういうフォーラムって、派手さもなければニュース番組でも多くは扱われません。
でも、実は静かに未来が動く瞬間だったりします。
日本が単独で変わるのが難しければ、
こういう海外との連携で風通しをよくするのが近道なのかもしれません。
今後のキーワードは「技術の輸出」ではなく「技術の共創」。
──なんて書きつつ、実際には私自身がけっこう内向きなんですけど(笑)。
参考リンク
- Japan-Hong Kong Innovation and Technology Forum Ushers in a New Chapter for Bilateral Innovation and Technology Collaboration – Media OutReach、2025-10-31 oai_citation:1‡Thailand Business News
- 張曼莉副局長出席「Japan-Hong Kong Innovation and Technology Forum」報道(Facebook投稿) oai_citation:2‡facebook.com
- 香港科技園(HKSTP)公式サイト


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