もうすぐ8月、といいつつ、雨が長く続いている今日このごろ。地域によっては豪雨被害に遭われた方もいらっしゃるようで、どうぞ皆様ご安全に・・・。
また東京は感染「判明」者数が日々200人前後ずつ累積されているような状況でして、政府も7割テレワークがー、とかいう状況になってきました。
私自身は3月後半からずっと在宅勤務という状況(一応6月以降は週に1日出社日はあるけれど、コアタイム3時間程度だけ)だったり。
おかげですっかり東京の自宅マンションでの作業に慣れました。
本当は盛岡に帰って盛岡で在宅・・・というのも良さげですが、さすがに東京からいま岩手に帰るのは・・・(前も書きましたが年内は帰省そのものも諦めています)。
おっと話が変わりそうなので戻して。
在宅勤務を行うにあたって、すでに持っていたものはさておき、新たに今回買い足したものが数多くあります。
あぁ、多分普通はそこまでのものはいらない、という意見が多くなるようなものもありますけれど、まぁいろいろかこつけてモノを集めるのがガジェッターとしての本懐だと思うのです(違)。
Web会議といえば「ヘッドセット」
Zoomを使い始めた最初の頃は、手元にあったiPad Pro(初代)とかiPad miniとかiPhone XS Maxとかを使っておりました。
正直言うとこいつらはかなり優秀(カメラ性能も含めて)で、これだけで事足りるんですが、個人的な問題があって、ヘッドセットを購入するに至りました。
実はいま住んでるマンション、外壁工事が10月まで入ってるんですよ・・・。
平日の日中、外壁工事のためにドリル音やら作業音やらで騒音が凄いんです・・・。
Web会議に限らず、そもそもこういった騒音の中、自宅で作業するのはまぁ普通に大変なんですが、以前購入していたSONYのWH-1000XM3のおかげで、作業中の騒音はかなり軽減されました。
ZoomとかのWeb会議では当然これが大活躍・・・と思ったのですが・・・ただこいつ、マイクがヘボい・・・。
口元の音声を拾おうとして、どうしても工事現場の音まで拾ってしまいます。
さすがにちょっと・・・使えない・・・。
ということで、Web会議ようにいろいろ調べた結果、やっぱりヘッドセットがいいよなー、と。
ただ、4月あたりってヘッドセットにしてもWebカメラにしても、とにかく品薄状態だったんですよね・・・。
それでもいろいろ調べてみて、いくつか分かった事がありました。
無線ヘッドセットはマイクがだいたい駄目
部屋が広いわけではないですが、ヘッドセットのコードが邪魔になりそう、と思ったので最初無線ヘッドセットを探しました。
実際、WH-1000XM3も無線ですし、やっぱりコードレスってストレスもレスなんですよね。
ただ、Youtubeあたりでレビューされてる無線ヘッドセットのマイクテストなんかをいろいろ聞いてみて思ったんですが・・・マイクはどれも本当にひどい。
カスカスの音声なんですよね・・・。
まぁ会議が出来ればいいよね的なものではあるのですが、聞き取りにくい音声だと長時間の会議には耐えられないだろうし・・・。
マイク単体だけつなぐのも考えたんだけれど・・・
マイクだけ買って、ヘッドホンとしてのWH-1000XM3と組み合わせることも考えたんですよ。
ただ、在宅勤務で使っているPCがノートPC(13インチ)ということもあって、ポートの拡張性がほとんどないんですよね・・・別売りマイクで音声もある程度良さ気なもの、というと、USB接続ってのがかなり多いんですが、繋がらない・・・。
ゲーミングヘッドセットに行き着く
仕事用で探していたのに、結局ヘッドセット市場が一番充実してたのが「ゲーミング」の世界でした。
ゲーマーはボイスチャット(PS4とかもそうだし、PCでもDiscordとか使う)を行うのが普通、ということもあって、チャット時のキーボード音を拾わないようにした指向性マイクなんかの性能も高いみたい。
長時間使うことが前提(まぁゲーマーなんてみんなそうだよね!)ということもあって、疲れにくい構造になっているのが多いんですよね。
そして様々な選択肢から選んだのが、AstroのMIXAMPとA40でした。
最強ゲーミングヘッドセットとアンプはWeb会議でも最強だった(と信じたい)
AstroのMIXAMPって、一応ゲーミングの世界では最強の呼声も高いアンプなんですよ。
これの凄さは「PS4」と「PC」の音声をこのアンプで一つにして、それぞれの音を一つのヘッドセットで聴くことが出来る、というもの。
なので、多分使い方としてはPS4でゲームをやりながらPCでDiscordとかSkypeとかを使って会話しながら、という用途が普通かな、と。
これがなんで在宅勤務やWeb会議とかで最強なのか、というと・・・PS4じゃなくてもいいんですよ、音声。
複数機器の音声をMixして聴けるアンプ、だからMixamp
PCの音声の他に、BGMとかで音楽を聴きたい時、そちらの音源とPCの音源をMixすることができる。
つまり仕事用のPCで音楽とか流す必要ない(もちろんYoutubeとかも含めて動画とかも流す必要がない)。
そちらは仕事に集中して、必要があればWeb会議とかもそのまま参加出来る。
そして普段使っているもの(PS4でもいいだろうし別のPCでもいいし、ステレオとかでもいい)のデジタル音声出力からケーブル張ってMixampに入力してあげれば、音声をMixすることが出来るんですよ。
しかも手元でそれぞれの音量を調整出来るし、イコライザも4つまで登録して、音楽用、音声用(人によってはゲーム用)なんかを登録して、ボタンでイコライザ切り替えが可能だったり。
(一応7.1サラウンド機能もあるようですが、このサラウンドは疑似サラウンドのようなのでゲーム以外では使わないと思う)
聞いてる音楽とかはWeb会議の方には全く伝わらないので、例えば作業集中用にホワイトノイズとか流してる人もそのままWeb会議に入ることが出来て、しかもその音が相手には聞こえない。
(まぁやる気になればYoutubeの動画とかNetflixのようなサービスで映画みたりしながら仕事出来て、しかも仕事用のマシンで見るわけじゃないからマシンパワーも持っていかれないとかいうのはあるんだけれど・・・さすがにそれは仕事にまったく集中できないのでやらない)
A40は「密閉型」と「開放型」のハイブリットである(ただし少し投資はいる)
セットで購入したA40というヘッドセット、これがまたスグレモノ。
まずデフォルトの状態だと耳が触るイヤーパットの部分は布製(合皮とか革じゃない)でフカフカしてる。
このフカフカが気持ちよくてメガネをしていてもヘッドセットで押さえつけられるという感じではないです。
サイドについてるカバーも閉塞感があるものではなく、ヘッドセットとしては「開放型」になります。
開放型と密閉型の違い
ヘッドセットは、実は大きくわけて2種類あります。
開放型と密閉型です。
通常のヘッドセット(ヘッドホン)は「密閉型」と呼ばれるものです。
これは音への集中を前提にしている(語弊ある言い方だけど便宜上そう書きます)もので、外の音が入り込まないように密閉するもの。
これによって耳元の音が狭い空間の中で鳴り響きます。
音の没入感はとても良いのですが、当然熱もこもるし、外音が入ってこない関係上、耳が疲れるんですよね。
開放型は、外の音も入り込むような形になっていて、無理矢理密閉していない分、開放感があり、耳が疲れにくいです。
熱もこもりにくく、音も自然な感じ。
音質にこだわる、ということだと(高価格帯はさておき)2万円以下くらいのランクなら密閉型の方がずっと音が良い印象があります。
ただ、「ヘッドセット」として考えると、実は開放型の方が向いている、というのが分かってきます。
それは「自分の声」が聞こえるかどうか、です。
密閉型って、自分の声は、マイクを通した音がスピーカーに流れてくる形でしか聞こえないんですよ。
だから、非常に話していて話しにくい。
自分の声が外音の形で耳に入ってこないので、声をどんどん張り上げてしまうという問題があるんです。
(ヘッドセット使っている人がWeb会議とかで大声になっていくのって、よくありますよね・・・)
それに引き換え、開放型というのは「自分の声も聞ける」というのが非常に大きい。
長時間使うことを前提にしていることもあって、開放型は疲れにくい上、Web会議(だったりボイスチャットだったり)で本当に疲れないんです。
これは良いものだ!
(そして開放型は密閉感がない分、熱も音もこもらないから夏場でも装着し続けることが出来る)
アタッチメント「Mod Kit」の存在
開放型が良いのは分かったけれど、そもそも工事の音が、とかいう話はどーなった?というツッコミが聞こえてきそうですが、まぁそうですね、開放型は外の音も聞こえちゃうというのがあるんですよ。
とはいえ工事もずっとやってるわけじゃなかったりするわけで、密閉型と開放型を切り替えられればいいわけです。
じゃあそのためにヘッドセット2個買うの???という話になりそうですが、いやいやちょっとお待ち下さい。
なんとこのA40、密閉型と開放型を切り替えられる「Mod Kit」というアタッチメントがあるんです。
(ただし別売りだ)
これを買って、装着することで、密閉型に切り替わります。
Web会議のときに工事が始まったら、このMod Kitに切り替えるだけでOK。
すぐに密閉型に切り替わるんです。
外せば開放型、つければ密閉型、見事です。実に見事です。
ヘッドセットの「ミュート機能」の有無は要チェック
あと、このA40、ケーブルにミュートスイッチがあります。
Web会議のテクニックとして、ミュートをいかに使えるか、というのがありまして。
というのは、ZoomにしろWebEXにしろTeamsにしろGoogle Meetsにしろ、話している人の音声を拾ってフォーカスするんですよね、Web会議システムが。
しゃべった人の音声を拾うためにはそういう機能は必要なんですが、当然話していないときでも外の音を拾ったり(ペットの声、家族の声、救急車の音などなど)すれば、フォーカスされてしまう。
会議で重要なことを話している人じゃないところにいってしまったり、自分自身には聞こえないような音(例えばタイピング音)なんかを拾って他の人に不快な状態で音が流れていたりすることもあるわけです。
なので、ミュートを使うのはWeb会議のテクニックとしては割と重要(自分が話さないときはとにかくミュートにするとか)。
ただ、ミュートって、Web会議の用意しているミュート機能だと、相手にもミュートしてるのがわかっちゃうじゃないですか。
そういうのを気にする人も一定数いらっしゃるのと、ミュートにしたあとミュートを切り忘れたり、誤ってショートカットキーでミュートを解除したのに気付かなかったり、とかもあるわけです。
そういう時は、ハードウェア的にミュートがあれば便利!
ということで、このA40にはケーブルにミュートスイッチがあります。
これを押すことで、ミュートになります。
そしてそのミュート状態はMixampのライトが「赤」になることでひと目で分かります(非ミュート時は白)。
ミュートボタンがついているヘッドセットだと、ものによっては「ブツッ」と音が入ったりするようで、かえって耳障りになることもあるようですが、A40はミュートのON/OFFでも余計な音が入らないので超優秀。
Mixampは他のヘッドホンとも組み合わせられる
A40もとても良いのですが、前述したWH-1000XM3も、実はこのMixampに繋げられます。
A40とつなぐケーブルを、A40からWH-1000XM3に変えるだけでOK。
Web会議とかない時は、強力なノイズキャンセリング機能をもつこのWH-1000XM3の方が私の用途にはあっていました(工事音がかなり押さえられる)。
WH-1000XM3はBluetooth接続が基本ですが、実は有線接続にも対応していて、有線接続時にヘッドホンの電源を入れると、Bluetooth接続ではなくて有線接続が有効となり、かつノイズキャンセリング機能も使えるようになります(イコライザも働くので電源OFFでの有線接続よりも音質がぐっとよくなる)。
Mixampで音量調整も出来るし、複数端末の音を個別に音量調整できる(そしてMixampのイコライザを設定すればクラシック音源なんかも高音質で楽しめる・・・気がする)。
在宅勤務において、最強端末となりました。いやぁ素晴らしい本当に素晴らしい。
まぁお値段もそれなりにしてしまいますが、興味があれば、ぜひ一度手にしてみてください。
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