前回好評(?)いただいた2017年買ったものシリーズ。今回はほんとうに買ってよかったと思ってるものでして、RAVPOWERのモバイルバッテリー。
iPhoneをはじめとするスマートフォンやタブレット端末を持ち歩く方々にとって、バッテリー問題っていうのはわりと死活問題だったりしますよね。
かくいう私も、あの震災を経験してからというもの、携帯端末のバッテリーに関しては思うところがありまして。
震災の記憶
2011年の3月、あの大震災があったわけですが、盛岡にいた私は、iPhoneとiPadを持っておりました。あとガラケー二つとWiMAX(ようやくこの間解約しましたねWiMAX)。
震災発生直後から、WiMAXは全く仕事しなくなり(どういうことだ)、ガラケーもまぁ繋がりにくい感じに。
手持ちのiPhoneとiPadはどちらも3Gモデルでしたが、電話はまぁほぼ使えず、それでもTwitterはがっつり見れたおかげで、比較的情報は早く受信(発信)できたんですよ。
それとは別に、あまり話題に上がらないのですが、実はガラケーはあの震災発生時には結構活躍していました(私のガラケーはダメだったけど)。
はい、ワンセグです。
ワンセグ搭載のガラケーを持っていた周りの人たちは、ワンセグでテレビの情報とか見だしたんです。
そしてどうも津波がきたらしい、という情報は仕入れてたようです。
(もちろん職場でそういう話題はなかなか共有されなかった・・・というのもみんな帰宅命令で帰宅したので、情報が共有されることがほとんどなかったんです)
あとから聞きましたが、ワンセグみてた人たちは、津波の情報とかがバンバンみれてかなり怖かったらしいんですよ。ただ、合わせて、電池がみるみる無くなっていき、夜には携帯の電池がなくなってしまった人が結構多くて、そのあとかえって不安に駆られた、と。
はい、あの震災直後から、東北各地は停電になりまして、津波とか関係なく復旧には数日かかった地域も普通にあったんです(盛岡もすべて復旧するのに数日かかっている)。
私はまぁTwitterで情報のやりとりしてましたから、むしろ映像で情報を得ることはほぼなくて、文字情報だけでの受信がほとんどでした(逆に冷静に見れた)。
結局電気が復旧したのは震災翌日の夜とかそんな感じだったと記憶していて(いやこのあたりの記憶が曖昧になりつつあるのは、本当によくないことだなぁ、と思うので、リアルで会う方で震災の話を聞きたい人は言ってください。私も人に話すことで記憶を定着させたいので)。
実はiPadやiPhoneの充電は結構ギリギリでした。まぁiPadはそれでも結構残っていた方でしたが、それは翌朝あたりから「このまま電気が復旧しなかったらどうしよう・・・」という感じになってしまっていたので、使用頻度を下げたりしてとにかく電池を持たせよう、と思ったんです。
電気がきていなければコンビニも開きませんので、電池も買えませんし、なんとか手動で店を開けたところにはお客さんが殺到して、充電ケーブルや電池があっという間に売り切れておりました。
「いつでも充電できる」安心感
この問題は実は今でも解決しているわけではなく、結局のところ、1日から2日程度の停電がおきる可能性は普通にあるわけです。
そうなった時、最低限の電気というものが必要になるわけで。
もちろん調理するとかそういうのが必要なのはその通りなのですが、私自身の経験から、結局人間は「情報のないところで不安になるのが一番やばい」という理解をしています。
- いまどういう状況なのか
- この事態はどれだけの広さで起こっているのか
- 原因はなんなのか
- 復旧のめどはたっているのか
こういう情報があるのとないのとでは、その後の自分自身のあり方に大きな影響が出ます。
そして周りの人とその情報を共有していくことが、こういう事態発生時にとても有効である、と学びました。
そういう意味でも、私は情報端末がいつでも使えるように、モバイルバッテリーをもちあるくようになりました。
そのことが「いつでも充電できる」という安心感につながり、電池が切れることへの怖さを払拭してくれています。
というわけでRAVPOWER
前置きが長くなりましたけれどw
モバイルバッテリーは持ってはいたんですよ、これまでも。
中でも世評の高い「Anker」のものは、小さいものをずっと持ち歩いていましたし、安心感たっぷりでした(iPhone5sをフル充電できるくらいのサイズだった)。
ただ、大容量バッテリー(10000mAh)の、どっかのメーカーのやつが、電圧低いのとすぐにヘタるというのがあって、さすがに不安になってきておりまして・・・。
そこでいろいろ探していたときに、このバッテリーに行き着きました。
ポイントは以下の通り。
– USB-TypeCに対応すること
– PD対応であること
– 容量が大きく電圧もそこそこ高いこと
私自身、USB-TypeCの端末って実はNintendo Switchしか持っていないのですが、今後のモバイルノートパソコンとかは電源がUSB-TypeCになっていくだろう、という目論見の元、これを一つ優先事項としました。
(まぁケーブル変換とかで対応できるんなら別にいいんですけど)
最近のMacBookやMacBookPro、個人的に気になっているRazer Blade Stealthとかは電源ケーブルのインターフェースがUSB-TypeCになっていますしね。
その場合は下記でいうところの「PD」対応ってのが必須になります。
「PD」ってもしかすると聞きなれないかもしれないんですが、Power Deliveryの略です。
通常のUSB3.0は5V,900mA(4.5W)までしか供給できませんでした。
これが、PDに対応する機器ですと実にその22倍、20V,5A(100W)まで電力が供給できるようになります。
これはかなり強烈で、モバイルバッテリーを利用しても高速充電は可能になりますし、PCへの充電なんかも普通にできるようになります。
いや、機器持っていないのにPDとかUSB-TypeCに対応したものを探すとかって、まぁ気が早いのですが、対応していることが重要なんです。だってほら買うかもしれないじゃないですか(何をだ)。
あとは容量ですね。
以前持っていた大容量っていってても10000mAhでしたが、今回のこれは写真からみてもわかるように20100mAhです。デカイ!
とりあえずコレがあれば安心モデル
まぁちょっとPD対応ってことで価格は高いのですけれどね、今後のことを考えたら、当面これで大丈夫かなーとか思っています(Nintendo Switchにも使えることだし)。
というわけで、まだこれが大活躍するような場面はそんなにないわけですが、「安心」を購入できた、という意味で2017年買ったものとして印象深いものとしてご紹介する次第です。